岩手ビッグブルズ代表・水野哲志が語る「今後のシナリオ」とは――。
仲間
2019年12月6日
Bリーグの3部に位置する岩手ビッグブルズは、2018年5月より水野哲志が新たに代表に就任し、経営再建を担うこととなった。チームの立て直しと、その先の成長に向けた戦略とはーー。チームの今後について、聞いてみました。

スポーツを通じて、地域に活力を与えたい

 

――水野が代表に就任してからまだ2シーズン目。まだ知らない方も多いかと思いますので、これまでの経歴を教えてください。

 

私の生まれは岩手県大船渡市で、盛岡市で育ちました。小さい頃からサッカーをしていました。父親からの勧めで大学は上京しましたが、卒業後は地元に戻り、地元の新聞社で8年間勤務していました。なぜ新聞社なの?と聞かれることが多いですが、銀行か新聞社というのがメインの選択肢で、私は金勘定が苦手だなと思い(笑)、新聞社で働くことを決めました。

 

 

――新聞社入社後は、どんな仕事内容をされていたのでしょうか?

 

新聞社では8年勤めました。最初の1年は事件事故などの報道を扱う部署に配属され、二戸市という県北に位置する支局で2年ほど勤めた後、ようやく今の仕事と関係するスポーツ担当となり、岩手県出身のプロスポーツ選手への取材などを担当していました。

 

――スポーツ記者から、スポーツチームに関わろうと思ったきっかけは?

 

2016年に発生した台風10号の影響により、岩手県岩泉市が被災したことがきっかけでした。被災現場に取材に訪れた際に、被害に合われた方々に何かできたらと思ったんです。それまでスポーツ担当という(新聞社の中では)華やかな部署にいたこともあり、亡くなった方や被害に合われた方を目の当たりして、少し違和感を感じました。。。そんな時に岩手ビッグブルズから声をかけていただき、今まで関わってきたスポーツの知見を活かしつつ、スポーツを通じて地域を元気にしたいと思い、チームに関わり始めました。

 

ーーその「スポーツを通じで地域を元気に」という想いが、今のチームづくりの土台になっているんですね。

 

地域活動を通して、「チームが存続する意味は何か」と常々考えています。勝敗だけではないチームづくりを大切にしています。

2018年5月から代表としてチームを率いていますが、2011年の東日本大震災にできたクラブとしてのDNAを引き継ぎ、今季からは企業理念に「復興」という文字を掲げて活動をしています。実際の活動として、被害が大きかった沿岸地域での試合開催や、月命日である11日前後に選手たちが沿岸の各市町村に伺って、津波に関する防災教育をしていた幼稚園が全員生き残ったという実話を元にした絵本の読み聞かせなどをしています。選手たちも企業理念に共感したうえで入団しているので、地域活動には積極的に参加してくれているんです。

 

チームの事業の成長が岩手県の未来を変える

 

ーー理念を大切にしながら、今後伸ばしていきたいことは何でしょう?

 

現在チームは、6人の社員で構成されていますが、今年度中に増やしたいと思っています。主にスポンサー営業での増員を予定しており、それもあってHALF TIMEさんとスポンサー営業の複業人材募集を進めさせて頂きました。来年にはB2に上がり、5年後にはB1に昇格することが目標であり、スポンサー収入は欠かせません。

実績として、ここ1年でスポンサー契約を頂いた企業様は、115社から305社まで増えました。チームの理念やビジョンに共感いただくことが多く、スポンサー様がスポンサー様を積極的に紹介していただいている状況です。そのおかげもあり、B3リーグでもトップクラスのスポンサー数となっています。引き続きスポンサー営業に注力し、5年後までに500社を目指します。

 

ーースポンサー金額ではなく、社数に重きを置いているように思えます。その理由は何でしょうか?

 

最も重要な理由は、リスクを抑えたいためです。大口のスポンサー収入があるに越したことはありませんが、万が一契約更新されなかった場合、その穴埋めをすることの方が難しいと考えています。少額でも継続的にご契約頂けることの方が、会社としてのリスクを抑えられるため、個人の方でも出資できるような3万円からのプランも用意しています。

 

ーー昨季から順調にスポンサーが増えていますが、どのような企業を今後開拓していきたいですか?

 

今までは地元企業様へのスポンサー提案が多かったのですが、今後は東京や大阪にお住まいで岩手県出身の経営者の方々に提案をしたいと考えています。ただし距離や時間の都合上、積極的に活動ができていないのが実情なので、HALF TIMEさんと進めている複業人材の活用というスキームで、東京にいるビジネスパーソンに、スポンサー営業をお願いしたいと思っています。今、フロントスタッフの中でスポンサー営業の専任者は1~2人でして、社数を増やす方針の我々からすると、全く人員が足りていません。ご協力いただける複業人材がいらっしゃれば、とても有り難いですね。

 

ーー営業活動を通して感じる、スポーツチームの魅力と難しさは?

 

スポーツはどうしても勝敗がつきものなので、成績が悪いチームへのスポンサーは、ROI的に難しいと言われることは少なくありません。ですので成績に頼らないようチームの価値を伝え続け、また新規営業だけではなく、継続して頂けるように定期訪問も行なっています。昨年は、シーズン終了後に選手を連れて、全スポンサー企業へ表敬訪問をするなど、地道な活動もしています。

一方で、スポンサー様側から頂く嬉しいお声としては、「地元にプロスポーツがあることは誇らしい」ということです。岩手ビッグブルズが創立されるまで、岩手県の人はプロスポーツを生で観る機会が多くありませんでした。スポーツの楽しさを知ってもらうために、「まずは観に来てほしい」という想いがあり、18歳以下・65歳以上の方は全試合無料で観戦いただける取り組みも行なっています。

Bリーグのシーズン中である12月~3月は雪が積もる時期なので、外でスポーツするのは難しい。そこで、「見るスポーツ」として、バスケットボールを楽しんでもらえれば嬉しいです。スポンサー側からしても、スポーツでしか味わえない感動によって地域貢献・復興につながるのであれば、スポンサードをする価値を感じて頂けるのではないかと思いますね。

***

 

岩手ビッグブルズへのスポンサードは、チームを支援するだけでなく、そのチームの成長が岩手県の復興にも繋がります一緒に復興活動をしたいと思って頂けるような方に複業でスポンサーセールスの獲得に関わって頂ければ、チームスタッフ、選手一同、大変嬉しく思います。

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