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◇世界で活躍できるビジネスマンになるという目標で走った20代
ーー改めて、磯田さんの大学卒業後から今までの経緯を教えてください。
2011年にインテリジェンス(現パーソルキャリア)へ新卒で入社しました。インテリジェンスでは、正社員の人材紹介や法人営業を担当していました。3年以内にトップセールスになると目標を決めて、3年目の最後に全社でMVPを獲得できました。その甲斐もあって、入社当初から希望していた海外への赴任が決まり、シンガポールとベトナムの支社で勤務しました。
ーー海外での仕事は、どのようなものでしたか?
ベトナムでは現地の日系企業への人材紹介がメインでした。それまで法人営業が中心でしたが、リクルーターとして候補者を探すことから営業まで幅広く担当しましたね。基本は、現地の日本人か現地のベトナム人で、日本語を話せる人を紹介していました。
ーーアジアと日本をつなぐ役目ですね。その後はどのようなキャリアに?
イギリス系のエネルギー業界に特化したヘッドハンティング会社で働くこととなりました。場所は、同社のシンガポールにあるアジアの統括会社です。
インテリジェンスは日系の企業だったので、「世界的なビジネスパーソンになる」と考えたとき、どこでも活躍できるスキルが本当に身につくのかと疑問が湧いたんです。日本人がいない環境で挑戦した方が、自分にとってプラスになると思って、決断しましたね。
同社で初の日本人として、再生可能エネルギー業界を担当するチームで、主に、日本にある外資系企業へ、日本語・英語のバイリンガル人材の紹介を行ってきました。
ーーその後のキャリアは、現在の前職となる会社ですね
はい、その後Sports Recruitment Internationalというイギリス系のスポーツ業界に特化したエグゼクティブファームに入りました。同社のシンガポール法人で、日本人として初めて採用され、日本事業の立ち上げを担当しました。国際スポーツ統括団体、欧州サッカークラブなどの採用支援を行っていましたね。
ーー海外で働くには、ズバリ何が必要なんでしょう?
やりたいことはもちろん大事だと思いますが、やりたい分野で市場価値が高い人材になることが大事です。これまで人材ビジネスに従事した身としては、市場価値を上げるためには、特定分野のプロフェッショナルになることが大事だと思います。
私も大学卒業以来、一貫して人材ビジネスに携わり、人材領域でのキャリアを磨くことを意識していました。その結果、海外赴任や海外での転職など、新しいキャリアを拓くことができたと思っています。
◇海外で働くことで学んだもの
ーー海外ででそのまま働くこともできたと思いますが、日本で会社を創業することになります。
「20代で起業」を目標にしていたのと、外資系企業2社で働いてみて、外資特有の組織課題が見えてきたからだと思います。
外資系企業では当たり前のことですが、大きなプロジェクトには必ず本国や地域統括会社の承認が必要になります。私が経験してきた外資系企業では、承認者は日本マーケットに深い知見があるわけではないのに関わらず、様々な提案が却下されるのです。そうすると、日本市場にフィットするかどうか、適切な判断ができないのではと疑問すら感じてきます。
日本市場で何をするべきかを考えるには、日本で生まれ育った自分自身が物事を最終決定する方がいいのではという考えに至り、それが背中を押してくれたと思います。
ーー「20代で起業したい」という想いは、いつ頃から持っていたんですか?
新卒で入社したインテリジェンス時代は「海外事業の最年少責任者なる」というのが目標だったんですが、退職したタイミングでより大きなスケールをと思い「20代で起業」を目標にしました。29歳の時にBeyond Global Recruitment(株)を起業したことで、それが実現することになります。
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常に目標を立ててキャリアを積む大切さを、私も改めて感じるインタビューになりました。次回は、HALF TIMEという「組織」について、目指すビジョンや目標などを伺います。
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